第8回定例会

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2010年11月22日

 第8回定例会/代々木倶楽部

「岡野俊一郎 自らを語る  

       〜 日本サッカーへの情熱 そして、日本のサッカー文化創造へ」


  岡野俊一郎さん/日本サッカー協会最高顧問

 

今回は日本のサッカー界を牽引されてきた岡野俊一郎さんをお招きし、岡野さんのご自身の体験を交えながら、Jリーグ設立以前の日本サッカーの歴史を振り返りました。


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              「岡野俊一郎氏 自らを語る」

 

岡野さんは、入学した都立第5中学校が英国のパブリックスクールを手本とした教育方針を掲げてサッカーを推奨していたことが、サッカーとの出会いでした。中学3年生からレギュラーとなり、東大在学中に全日本大学サッカー選手権に優勝。その後、日本代表選手としてヨーロッパやアジア等の遠征を経験していますが、日本サッカー界における最初の大きな役割は、1964年の東京オリンピックに向けて、日本が西ドイツ(当時)からコーチとして招いたデットマル・クラマー氏の通訳と、それに続く同国での150日間にわたる"サッカー研修"でした。

 

帰国して長沼健監督のもとで日本代表コーチとなり、東京オリンピック(ベスト8)、メキシコオリンピック(銅メダル)を支えました。Jリーグ設立の際には、「各国のリーグをよく研究すること」「地域に根ざしたスポーツとして、日本では高校・大学を大事にしたほうが良い」など、ヨーロッパでもなくアメリカでもない、日本独自のサッカー文化を背景としたリーグを構築していくことをアドバイスしたそうです。Jリーグも18シーズン目を迎え、今やワールドカップの常連となった日本ですが、「各クラブは選手を育てる姿勢を持っているのか」「日本協会は財界との連携を考えることも必要」など、今後に向けての課題も指摘されました。

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      日本リーグを立ち上げた1人、西村さんによる乾杯の挨拶

予定を30分もオーバーした岡野さんの熱弁に、年配の会員は思い出を手繰り寄せ、若い学生は生まれる前の興味深いエピソードを知ることができました。続く懇親会では、中学時代に岡野さんに手紙を出して返事をいただいたというOさんが、実物の手紙を持参し、岡野さんが44年ぶりに自筆の手紙に"再会"を果たすというサプライズもあり、日本のサッカー文化をサカナに和やかな一夜を過ごしました。

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         岡野さんを囲み、大いに語り明かした会でした